日本にいながらアメリカの賃貸契約を結ぶ:大家の3タイプでリスクが違う、ビデオで内見するまで払わない
まだ母国にいるうちにアメリカの賃貸契約を結ぶなら、まず相手がどのタイプの大家かを見ます。大学の寮か大学が提携する住まい、公式サイトとオンライン決済のシステムがある大手管理会社、個人の大家か又貸しです。最初の2つは公式サイトで確認し、公式のシステムで支払えます。個人の大家と又貸しは遠くから確認するのが最も難しく、支払う前に必ず、リアルタイムのビデオ通話で部屋を見て、所有者を調べ、書面の賃貸契約書を確認します。アメリカの連邦取引委員会(FTC)は、契約や支払いの前に部屋を見るよう勧めており、自分が現地にいないなら、自分で手配した人に見に行ってもらうよう勧めています。
遠隔で契約する 3 つのケース
3つのケースで必要な確認は違います。まず自分がどれに当たるかをはっきりさせます。
- 実際にできること
- 大学の寮か大学が提携する住まい:申し込みも支払いも大学のシステムで行います。大学の公式サイトから入り、ほかの人から送られてきたリンクはクリックしないでください。
- 大手管理会社のアパートコミュニティ:公式サイト、オンラインの申し込みと支払いのシステム(resident portal)があります。公式サイトを自分で検索し、公式サイトの電話番号にかけて物件と担当者を確認し、支払いは公式のシステムだけを使います。
- 個人の大家、又貸しする人、SNS の投稿:調べられる会社がなく、リスクが最も高くなります。以下の項の手順をすべて行ってください。
ビデオで内見するとき、相手にしてもらう動作
送られてきた写真や録画済みの動画では、相手がその場にいることも、部屋が相手のものであることも証明できません。リアルタイムのビデオ通話を求め、相手に次の動作をしてもらいます。
当サイトには、人に代わりに内見してもらうとき、撮ってもらうのか判断してもらうのかを先に決めることについての別の記事があります。現地の友人が行けるなら、ビデオ通話より確実です。
- 実際にできること
- 玄関の外から撮り始める:番地、通りの標識、建物の入口。
- 鍵でドアを開けて中に入る。部屋の中から撮り始めないこと。
- 蛇口、お湯、冷暖房、コンロをつけて、動いている様子を映す。
- 窓の外の景色を映し、地図のストリートビューと照らし合わせる。
- 今日の日付を言ってもらうか、スマートフォンの時刻を映してもらう。
支払う前に所有者を調べる
FTC は、市や郡の固定資産評価のサイトで住所から所有者を調べ、相手の身元と照らし合わせるよう勧めています。住所と、所有者または管理会社の名前を一緒にネットで検索し、同じ住所で違う名前が出てくれば詐欺の兆候です。これらの手順は母国にいてもできます。当サイトには、賃貸で最初のお金を支払う前に、郡の税務サイトで物件の所有者を調べることについての別の記事があります。
相手が又貸ししようとしている入居者なら、元の賃貸契約書と、大家が又貸しに同意した書面も見なければなりません。微信(WeChat)のグループや小紅書で見つけた物件の場合、当サイトには、微信(WeChat)グループや小紅書での部屋探しで、手付金の前に 5 つ確認することについての別の記事があります。
取り戻せない支払い方法は?
FTC は次のように明記しています。相手が Western Union や MoneyGram の電信送金しか受け付けないと言い張るのは詐欺の兆候です。ギフトカードや暗号資産は現金で払うのと同じで、払ったらたいてい取り戻せません。母国から国際送金で相手を間違えた場合に取り戻せるかどうかは送金元の銀行しだいで、FTC のこのページには書かれていません。
遠隔で支払うときの最低ライン:支払い先は賃貸契約書に書かれた大家か管理会社だけにし、管理会社なら公式のオンライン決済システムを使います。個人の大家が大きな金額を先に払うよう求めてきたら、誰かが実際に部屋を見て、所有者を確認できるまで待ちます。
契約前に賃貸契約書で見る 5 つの箇所
遠隔での契約は、たいてい電子署名です。署名する前に契約書全体を読み、特に次の箇所を確認します。
- 実際にできること
- 大家または管理会社の名称と住所:調べた所有者や会社と一致しているか。
- 契約期間と開始日:開始日がアメリカへの入国日と合っているか。
- 毎月の家賃とすべての費用:駐車場、ペット、水道光熱費の按分、コミュニティの費用まで書かれているか。
- 敷金と前払い金:金額、返金の条件、支払い先。
- 中途解約と又貸しの条項:予定が変わったときにどうなるか。
確認しきれないなら、まず短期の宿を予約する
確認が終わらないとき、相手がすぐ払うよう急かしてくるときの別の道は、アメリカに着いてからの最初の数週間の短期の宿を先に予約し、着いてから自分で内見して契約することです。FTC は、急かされたら手を引くよう勧めています。まず短期の宿に泊まれば、実際にいくつかの部屋を比べる時間もできます。
当サイトには、留学生の学外での部屋探しのスケジュール、I-20を受け取ってから 90 日についての別の記事があります。当サイトには、グリーンカードで入国したばかりの人がアメリカで最初の賃貸契約を結ぶ 5 つのステップについての別の記事があります。
契約してから問題に気づいたら
着いてから部屋が存在しない、あるいは相手が所有者ではないとわかった場合:まず銀行か決済サービスに電話し、次に地元の警察、物件を掲載したサイト、ReportFraud.ftc.gov、州司法長官に届け出ます。ネット上で起きたものは FBI の IC3 にも届け出られます。
部屋は本物だが、ビデオで見た状態と違う場合:入居したその日に写真を撮り、リストを作り、メールで大家に送ります。解約できるかどうかは賃貸契約と州法によるので、現地の法律扶助団体に確認してください。当サイトには、入居時のチェックリストと写真で証拠を残すことについての別の記事があります。
よくある質問
海外にいながら部屋を借りるときによく聞かれる質問です。
- 実際にできること
- 大手管理会社から、部屋を押さえるために敷金を先に払うよう言われました。安全ですか?公式サイトを自分で検索し、公式サイトの電話番号にかけて物件と担当者を確認してから、公式のオンラインシステムで払えば、リスクはずっと低くなります。テキストメッセージやメールに入っている支払いリンクはクリックしないでください。
- 相手が、自分は海外にいるので先に送金してくれれば鍵を送ると言っています。いいですか?いけません。FTC は「大家が海外にいて案内できない」をよくある詐欺の言い分に挙げています。
- アメリカの銀行口座がありません。敷金はどう払えばいいですか?まず管理会社がどんな支払い方法を受け付けるかを尋ねます。個人の大家が個人の口座への電信送金しか受け付けない場合は、アメリカに着いて部屋を見てから払います。
- 電子署名で賃貸契約を結べますか?管理会社はよく電子署名を使います。署名する前に契約書全体を読み、PDF を自分のクラウドに保存しておきます。効力に疑問があれば、現地の法律扶助団体に確認してください。
出典(確認日 2026-10-27)
以下は、この記事で引用した公式ページです。この記事は個別の物件や相手が本物かどうかを判断するものではなく、法的助言でもありません。
- 実際にできること
- FTC Rental Listing Scams(2026 年 6 月):https://consumer.ftc.gov/articles/rental-listing-scams
- FTC 届け出:https://reportfraud.ftc.gov/
- FBI IC3:https://www.ic3.gov/
ポイント
母国にいながらアメリカの賃貸契約を結ぶなら、まず大家が大学、大手管理会社、個人の大家や又貸しのどれなのかを見分けます。最初の2つは公式サイトで確認して公式のシステムで支払い、個人の大家と又貸しは、リアルタイムのビデオ通話で部屋を見て、所有者を調べ、書面の賃貸契約書と又貸しの同意書を確認してから払います。電信送金、ギフトカード、暗号資産しか受け付けないなら、そこで止めます。確認しきれなければ、短期の宿を予約し、アメリカに着いてから契約しましょう。
この記事で使えるツール
賃貸詐欺を届け出る
だまされたとき、怪しい物件を見つけたときは、FTC に届け出ます。公式サイト、無料。
ReportFraud.ftc.gov →ネット詐欺の届け出
ネットを通じて起きた詐欺は、FBI の IC3 にも届け出られます。
ic3.gov →