内見のとき、目で見るだけでわかる数種類の痕跡
内見は20分しかなく、質問リストで聞き出せるのは相手が答える気のある部分です。この記事が扱うのは残りの半分、つまり自分でひと回りして何を観察できるかです。
一か所だけ特に新しい塗装
壁一面を塗り直すのはごく普通のことですが、天井の一角、壁の下端、あるいはある棚の裏だけが新しい場合、その場所については一言多く尋ねる価値があります。ここでは以前何があったのですか。
水漏れを直した跡かもしれませんし、ぶつけた傷を塗り直しただけかもしれません。すべきことは、気づき、一言尋ね、答えを記録することです。
水の跡の形
水によってできた跡にはたいてい境目があり、輪が重なったような輪郭に見え、色は中心から外へ向かって薄くなります。よく見られる場所は、天井の外壁寄りの部分、窓の下、洗面台とトイレの周り、そして地下室の壁の下端です。
見つけたら尋ねます。これはいつのものですか。対処は済んでいますか。誰が対処しましたか。当サイトには、水漏れ・カビ・害虫の記録があるか、対処済みならそれはいつかについての別の記事があります。
窓と戸棚の扉を開け閉めしたときの手応え
各部屋で、窓を1つ開け、戸棚の扉を1つ閉めてみます。引っかかる、きちんと閉まらない、力を入れて少し持ち上げないと合わない。これらはその場で感じ取れることです。
あわせて、ドアを閉めたときにドア枠との隙間が均一かどうかを見ます。これらの項目は数秒しかかからず、専門知識も一切いりません。
床の上を歩いて回る
壁際に沿ってひと回りし、さらに部屋の中央を横切ります。踏むと特に柔らかい場所、音がする場所、段差を感じる場所を記録します。
浴室と台所の床は特に念入りに歩きます。とりわけトイレの周りと、流しの下の手前の部分です。
動かずに30秒聞く
各部屋で、立ったまま動かずに30秒ほど聞きます。外の車の音、上の階の足音、水道管の音、エアコンの運転音です。内見中は皆が話しているので、意識して少し静かにする必要があります。
当サイトには、窓が開けられるか、遮音はどうかについての別の記事があります。聞こえたものはそのまま質問にできます。この音はずっと続くのですか。いつがいちばん目立ちますか。
見たものを撮影し、位置がわかるようにする
その場で写真を撮り、撮り終えたらすぐに全景を1枚追加して、そのアップの写真がどの部屋のどの壁なのかを後でわかるようにします。2、3件見ると混ざってしまいます。
最終的に借りることになれば、この一連の写真が入居前の記録の出発点になります。当サイトには、現在どんな損傷があるか、入居前に直してもらえるか、契約書に書き込めるかについての別の記事があります。
この記事の範囲
この記事が挙げているのは、自分で観察し記録できる項目です。いかなる痕跡が何を意味するかも判断せず、いかなる住宅の状態、安全性、価値も評価せず、専門家による検査の代わりにもならず、誰に対しても借りるべきかどうかを勧めるものでもありません。気になる点は貸主に尋ねるか、資格のある専門家に検査を依頼してください。
ポイント
一か所だけ特に新しい塗装、輪郭のある水の跡、窓と戸棚の扉を開け閉めしたときの手応え、床の柔らかい箇所を探し、立ったまま静かに30秒聞きます。写真を撮るときは、位置がわかるように全景を1枚追加します。